医療カウンセリングとは!

カウンセリングとは、病院、職場、学校等で行われて、一般には相談、助言の意味で使われることが多いのですが、相談でもなく助言でもないのが、ここでのカウンセリングです。なぜなら、主人公はカウンセラーではなく、患者(クライアンツ)なのです。クライアンツが自ら問題を発見して、自ら問題の解決または乗り越える方法を発見するためにカウンセラーは聞き役となり、求められた意見について回答し、相談とも助言とも言えない手法により解決の道をクライアンツが見つけるための手法なのです。それは、カウンセラーがクライアンッツに対して「受容」と「共感」を土台において進めます。

総合医療カウンセリングは、さらに進展して治療的行為にまで及ぶ場合があります。広義のサイコセラピー(Psychotherapy=心理療法)です。そして、精神疾患、発達障害等のみではなく身体の疾病に対してサイコセラピーを行います。そのサイコセラピー(治療的行為)は、手術や投薬とは異なり、疾病の原因が、例えばクライアンツのもの見方、考え方による場合があります。その場合の疾病を発症させる可能性のあるもの見方、考え方を改善する方法をとります。積極的なセラピーを行います。しかし、その改善方法はクライアンツ自らが気づかなっければ意味がありません。従って、時間がかかり根気良く対応することが必要になります。

我が国は、70年前に宗教を悪用した不幸な戦争の経験をしました。そのことがある意味で国民全体のトラウマになっているのではないかと考えられます。宗教を捨て、精神論を捨て、全てが物質的問題を解決すれば解決できると大きな誤解をしている文化になってしまいました。疾病も、物理的医療である手術や投薬が主流で、その原因となった患者の生き方、考え方、環境等を是正することに余り触れません。この我が国の不思議な不幸な文化に対して警鐘を鳴らす人たちも徐々にですが増え始めてきています。
医療カウンセラーは、このような問題を正面からではなく静かに接し対処して精神面での改善を図ろうとする一切の行為を行います。近い将来に、疾病の治療のために医師と総合医療カウンセラーがチームを組み改善にあたる時が来ると考えます。

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